10周年総会 講演会 日本の都市が抱える課題「地方再生と人口問題」講師:丹呉泰健氏

一般社団法人日本住宅基礎鉄筋工業会(JHR)は今年10周年をむかえ、6月24日に開催された定時総会を10周年総会として、丹呉泰健氏に特別講演をおこなっていただきました。丹呉氏は、東京大学法学部ご卒業後、大蔵省を経て在カナダ大使館参事官、小泉内閣総理大臣秘書官、財務事務次官などを歴任、 国の中枢にてご活躍されてこられました。現在、日本たばこ産業取締役会長および開成学園理事長・学園長を務めておられます。

丹呉泰健様講演

当会の講演は、「日本の都市が抱える課題『地方再生と人口問題』」がテーマ。少子高齢化、人口の社会的移動などによる日本の人口問題と、これらを解決する 地方都市の取り組みについて展開されました。

人口の減少と高齢化は住宅事情にも大きな影響をあたえると考えられ、国土交通省では新たな住生活基本計画として、「若年・子育て世帯」と「高齢者」の住生活に関する目標をはじめて設定しました。富山市ではコンパクトシティーで行政と市民が一体となり便利に安全に生活できる環境づくりを進めています。また、サービス付き高齢者向け住宅の増加、今後ますます増えると予測される木造住宅の空き家の建替えや有効活用するた めのリフォームなど、住宅基礎から住まいの安全に取り組むJHRが果たすべき役割はそこにあります。

会場に集まったお取引先様、JHR会員の約110名が、熱心に耳を傾けた約1時間の講演。北海道の自然保護団体「霧多布湿原ナショナルトラスト」の活動を通じて佐藤理事長と懇意にされていることが縁となり実現いたしました。

講演後、佐藤理事長 より私たちの生活に密着したエピソードとして、丹呉様が大蔵省時代に、これまで地下にあった病院の食堂や談話室を眺めのいい最上階へ設置できるように折衝し、建築改革に携わられたことなどが紹介されました。「知恵と汗を出せば、未来は変わる」。丹呉様への謝辞と共に佐藤理事長が述べた言葉には、JHRの新たな課題と使命が感じられました。

丹呉泰健氏

講師 「丹呉泰健様」 ご紹介
東京都生まれ 開成高校卒業 東大法学部卒業  大蔵省入省 在カナダ大使館 大蔵省主計局主計官 小泉内閣大臣秘書官 理財局長 大臣官房長 主計局長 財務事務次官 退官 安倍内閣内閣官房参与  現在 日本たばこ産業会長 開成学園理事長・学園長  お人柄:温厚 勤勉 実直  趣味:山歩き 読書 お酒少々