建築用木材、異形棒鋼が軟調に推移
原油高、円安等で副資材高騰の影響今後へ

(一財)経済調査会の東京地区市況の2023年7月上旬調べによると、主要資材の価格動向では、建設資材価格指数が2カ月振りに下落し、異形棒鋼、建築用木材が軟調に推移としている。


異形棒鋼では、荷動きが閑散とする中、新規の引き合いは小口の当用買いが中心で市場は盛り上がりを欠いた商状が続いているとしている。


また、今年5月に開催された日本住宅基礎鉄筋工業会第1回総務委員会全体会議で、賛助会員のウインファースト㈱が鉄筋・鉄スクラップ市況について次のように報告した。「市況は地域により若干差があり、難しいところ。今年は米国の銀行破綻などのアジアに影響、ロシア戦争、原油高騰、円安などで副資材が高騰、電力料金の値上げが6月から行われている。スクラップが13年ぶりに高値、争奪戦が起きている。当社でも深夜電力廃止により6,000万円が3億円と5倍になった。今後は①戦争②米国金融不安③CO2削減④労働時間短縮⑤大型電炉新設⑥人口減少などの状況を受けて、業界は次の手を模索している。値上げの環境を整えること、ならびに話し合える環境があることはとても大切と考える」と述べている。


下表の異形棒鋼の市況は鉄鋼新聞による。

異形棒鋼市況