拾い出し等を海外でやっているところもありますが、こちらは拾い出し・積算を全て自社でやっていますが?

水俣 会社に入ってもらったら少しずつ教えていくという感じです。現在積算は4人います。  うちでは積算をするのでも、近くの現場があったら行って見るようにさせています。自分でしようと思ったら現場を見に行けば分かるようになりますね。そうすると基礎屋さんも見に来てくれるので、常に教えてもらえます。百聞は一見に如かずで、一回見て、その場で採寸して、自分でやってみようという感じで教えています。
 今では難しい物件が来たときも、前もって基礎屋さんに相談しているので、間違いなく現場に納められています。

セイシンユニットの工場

鉄筋工事もしているということですが。

水俣 ㈱ミズマタの方で鉄筋加工、施工を行っています。土木、建築のRC造の鉄筋工事を行っています。これもうちの強みですね。ユニットと工事を両方頂いたときは、やはり気持ちが全然違うし、やりやすいですね。またユニットだけでやると結構無理が出る場合もあるので工事の方でうまく納められるし、拾い出し・積算もスムーズに出来ます。

こちらのユニットの特長は、そういう風に工事も含めて一貫して出来るということですが、現在の得意先や年商などは。

水俣 大手のユーザーさんは、施工する基礎屋さんとか工務店が決まっているので、そういうところへはセイシンユニットを使いますね。
 住宅分野の売上は2億円くらいで、年商はセイシンユニットとミズマタを合わせて7億です。住宅関連の基礎鉄筋の得意先は大手が殆どで、大東建託さんがトップシェアです。地元のビルダーは絞って付き合っていますので数は少ないです。
 工場はまだ規模大きくないので、あちこち手を付けると迷惑をかけてしまう。何でもやれやれといって取ってきた物件には、やりにくいものもありますからね。我々もユニット鉄筋メーカーとして売っているので、その辺は余り何でも対応しないようにしています。他社とのかけ引きで、値段を下げてしまうと、お互いにしんどいし、その辺はある程度考えながらやっています。

工場の体制だけでなく製品的にも新たな対応が求められていますね。評定の取得では苦労されましたか。

水俣 基本的に大手さんは評定取れなかったら使わないといわれるので、急遽評定取得に動き昨年7月に取得しましたが大変苦労しました。会社も前の成信基工からこちらの工場に引っ越しがありタイミングがずれましたが、2階建てを更新して、新たに3階建てを取りました。最初から単独でやったらお金がかかるし、実大実験とか言われてもどうやってやったらいいのか分からなかったと思います。小池さんや工業会の皆さんには感謝します。

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